ひとり旅で神社参り「奈良県桜井編」~大神神社、檜原神社、狭井神社、國津神社

八百万の神(やおよろずのかみ)が御座す神社をお参りし、大願成就やパワースポットの恩恵にあやかりましょう!

ひとり旅で神社参り~今回は「奈良県桜井編」と題し、大神神社、檜原神社、狭井神社、國津神社の4カ所をご案内いたします。

 

大神神社は古代ロマンが広がる「山の辺の道」の最も南にあり、日本最古の神社と言われています。背後にそびえ立つ三輪山に御祭神・大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が祀られているため、本殿はなく、拝殿から山に向かってお参りします。

古来から三輪山は禁足の地とされていましたが、近年では特別に許可を受ければ登っての参拝ができます。ただし、飲食も写真撮影も禁止され、山道も険しいとのことなので、気を引き締めて登山しなければなりません。

拝殿の奥には三ツ鳥居があり、その先は神職でさえも立ち入れないといいます。また、神社の境内にある大きな杉の木の近くに卵がお供えされていますが、これは御祭神の化身である白蛇が棲(す)まわれているため、好物を供えているそうです。

大神神社公式サイト

ひとり旅で神社参り~神社ミニ知識

神社で気持ちよくお参りするために~知っておきたいマナー
・神社を訪れたら、鳥居の前で一礼しましょう
・手水舎で両手を清め、口をすすぎましょう
・帽子をかぶっている方は、参拝前に脱ぎましょう
・一部の神社を除き、「2礼2拍手1礼」が基本です
・神前へのおじぎは頭を深く下げましょう
・鳥居を出る時も一礼しましょう

 

円錐形が美しい三輪山をご神体とする大神神社の摂社の一つで、北側に位置するのが檜原神社です。摂社とはいっても、その由緒は古代の崇神天皇の代にまでさかのぼり、昔から多くの人がお参りに訪れていたと思われます。

檜原神社には、宮中におわした天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りするにふさわしい地に選ばれたという伝承があります。その後、天照大御神は伊勢にお移りになって鎮座されたため、この地は「元伊勢」と呼ばれるようになったそうです。

大神神社から檜原神社へは、山之辺の道という古道を歩いて行くのが一番分かりやすいです。山の辺の道はその先、天理市から奈良市へとつながっており、道なりに神社、お寺や古墳が点在するので、古代史ロマンを味わいながら歩くのも楽しいですよ。

大神神社公式サイトの檜原神社紹介ページ

ひとり旅で神社参り~神社ミニ知識

お祭りなどの神事の前に唱えられる「祓詞(はらいことば)」をご紹介します
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す

 

狭井(さい)神社は、大神神社の摂社の一つです。大神神社の北側に鎮座しており、ご神体山である三輪山への登山口にあります。三輪山にお参りされる方は、狭井神社で申し込みを行い、決まり事を守りながら登らねばなりません。

摂社とはいえ、古代の垂仁天皇の御代に創建されたという由緒ある神社で、御祭神に荒魂(あらみたま)を祀っています。病気平癒や身体健康にご利益があり、鎮花祭(はなしずめのまつり)という厄病除けの例祭が執り行われます。

そうした霊験あらたかな境内の拝殿脇には「薬井戸」があり、万病に効くとされる薬水が湧き出ています。参拝者なら誰でも飲むことができますので、コロナ禍退散の願いを込めて飲用したいものですね。

大神神社公式サイトの狭井神社紹介ページ

奈良県は文化財の宝庫で名だたる神社、仏閣があります。神社巡りのコンテンツなので記事中でご案内できませんでしたが、機会があれば「お寺巡り編」も作ってみたいと思っています😊

 

桜井市は、大神神社をはじめとした神社や古墳があちこちに点在する古代ロマンあふれる土地です。國津神社は三輪山の麓の芝集落にある小さな神社で、山之辺の道からも外れているため観光で訪れる人は少ないと思われます。

由緒ははっきりとわかりませんが、古来より「地主の森」と言われていたそうで、御祭神として天照大御神の御子である正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊 (まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)ら5柱を祀っています。

國津神社からJR桜井線をはさんだ西側には「箸墓古墳」があります。ここは孝霊天皇皇女の墓所として宮内庁が厳重に管理していますが、一説には邪馬台国の卑弥呼の墓ではないかとされ、古代ロマンや神秘性にあふれる場所です。

 

※このガイドは、ブログ「旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り」に掲載した神社参りコラムを再編集したものです。

※併せて、こちらのコラムもお読みください

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