ひとり旅で神社参り「京都京阪沿線編」~伏見稲荷、藤森神社、石清水八幡宮
八百万の神(やおよろずのかみ)と呼ばれるように、全国各地には数えきれないほどの神社があります。ひとり旅で神社をお参りし、大願成就やご利益祈願だけでなく、パワースポットの恩恵にあやかりたいという旅人もいらっしゃるのではないでしょうか。
ひとり旅で神社参り~今回は「京都京阪沿線編」と題し、伏見稲荷、藤森神社、石清水八幡宮の3カ所をご案内いたします。
⛩ 伏見稲荷大社(京都市伏見区)

「お稲荷さん」の名称で親しまれている稲荷社は、全国にたくさんありますが、その代表的な神社の一つが伏見稲荷大社です。観光都市の京都にあることから、国内だけでなく、外国人観光客も大勢参拝に訪れています。
御祭神は「稲荷大神」と総称される宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)など5柱の神様で、五穀豊穣や良縁、商売繁盛などにご利益があります。稲荷社を象徴するキツネは、稲荷大神のお使いである白狐に由来しているそうです。
多くの人から寄進された朱塗りの鳥居がずらりと並んでいるのも、伏見稲荷大社の特徴です。薄暗い鳥居の下をくぐり抜けた先には奥社奉拝所があり、その向こうには稲荷山が鎮座しています。時間がある方は稲荷山を登ってみましょう。
神社で気持ちよくお参りするために~知っておきたいマナー
・神社を訪れたら、鳥居の前で一礼しましょう
・手水舎で両手を清め、口をすすぎましょう
・帽子をかぶっている方は、参拝前に脱ぎましょう
・一部の神社を除き、「2礼2拍手1礼」が基本です
・神前へのおじぎは頭を深く下げましょう
・鳥居を出る時も一礼しましょう
⛩ 藤森神社(京都市伏見区)

伏見区の住宅街の中にある藤森神社は、競馬関係者や競馬ファンにはお馴染みの神社です。その理由は入口の看板に書かれている「勝運、馬の杜」の文字。この二文字から連想できるは競馬以外にはありません。
約1800年前に神功皇后によって創建されたと言われ、御祭神には素戔嗚尊(すさのおのみこと)をはじめ、神功皇后や古代の天皇ら十二柱をまつっています。それゆえに天皇家とも縁が深く、皇室ゆかりの太刀が一時期奉納されていました。
5月5日には毎年「藤森祭」が催されますが、菖蒲の節句発祥の祭りと言われています。この菖蒲を「尚武」と見立て、さらに勝負とも掛けて、いつしか「勝ち運を呼ぶ神社」と言われるようになったそうです。あやかりたいものですね。
お祭りなどの神事の前に唱えられる「祓詞(はらいことば)」をご紹介します
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す
⛩ 石清水八幡宮(京都府八幡市)

京阪電車で京都から大阪に向かう途中、大阪府との県境近くにある小高い山が石清水八幡宮です。最寄りの八幡市駅からは男山ケーブルで山頂駅まで行かれますが、ハイキングを兼ねて参道をゆっくり登っていくのも楽しそう。
御祭神は応神天皇、神功皇后らの神々を総称した八幡三所大神。京都の南西という軍事的な地理条件に加え、昔から戦勝祈願の神社として、源氏の「八幡太郎義家」をはじめ、多くの武将や志士たちが崇敬してきました。
山の中の散策道はごく普通の里山という感じですが、境内に入ると国宝の本殿など重厚な建物が鎮座しており、一気に厳かな雰囲気に包まれます。限定公開の時には、織田信長寄進の「黄金の雨どい」など貴重な文化財が見学できます。

伏見稲荷、藤森神社、石清水八幡宮は、元号が令和になって初めてのひとり旅で参拝させていただきました😄
京都と大阪を結ぶ京阪電車沿いにありますので、アクセスも便利です。
ご参拝の際には便利です 京阪電気鉄道のサイト
寄り道スポット「伏見酒蔵巡り」

伏見と言えば、灘(神戸)、西条(広島)と並ぶ日本酒のメッカ。有名ブランドの黄桜や月桂冠をはじめ、数多くの酒蔵が点在しているエリアです。
酒蔵の中には見学や試飲のできるところもありますが、気軽に立ち寄りたいというのであれば、キザクラカッパカントリーや月桂冠大倉記念館へどうぞ。
一度に違う銘柄の日本酒を飲みたいという方には、吟醸酒房「油長」がおススメ。油長には飲み比べコーナーがあり、レアものにお目にかかれるかもしれません。
カウンターで腰を据えて飲めますので、伏見の名酒をじっくり堪能できますし、お気に入りの酒があればお土産に買うことも可能です。一人酒のお供にどうぞ!
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※このガイドは、ブログ「旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り」に掲載した神社参りコラムを再編集したものです。
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