ひとり旅でもOK!一度は乗りたい寝台特急サンライズ瀬戸・出雲号~乗り方ガイド

一世を風靡した寝台特急=ブルートレインが姿を消し、現在JRの寝台特急で定期運行しているのは「サンライズ瀬戸・出雲号」だけとなりました。

このページでは「寝台特急サンライズ号の魅力」「サンライズ号に乗る時のポイント」について解説します。

「ひとり旅でも寝台特急に乗れるの?」と思う方もいるでしょう。個室寝台メインでプライバシーが保てるサンライズ号はひとり旅にうってつけです。ぜひ参考にしてください。

 

その前に、サンライズ瀬戸・出雲号についておさらいしておきます。

下りは東京駅21:50に出発し、岡山から切り離されたサンライズ瀬戸号は四国の高松駅サンライズ出雲号は山陰の出雲市駅まで向かいます。上りはその逆となります。

サンライズ号には、A寝台にあたるシングルデラックス、B寝台となるシングル、シングルツイン、ソロ、サンライズツインと、指定券で乗れるノビノビ座席があります。

切符を購入する際は、ノビノビ座席のみインターネット上で予約できますが、寝台券はJR駅のみどりの窓口などで買うことになります。

ところで、寝台特急サンライズ瀬戸・出雲号の魅力はどこにあるのでしょう? 

寝台特急サンライズ瀬戸・出雲号の魅力
  • 寝ながらにして移動ができる
  • 目的地に早く到着する
  • 旅情をかきたてる

 

✔️ 寝ながらにして移動ができる

夜行バスと違い、寝台特急は「走るホテル」であり、ベッドに寝ながらにして移動ができるのが最大の魅力です。

サンライズ号の場合、ノビノビ座席以外はすべて個室寝台になっており、プライベート空間が守れますし、女性のひとり旅でもキーロックができるので安心です。

乗り物なので、走ったり止まったりし、時には連結器の音が激しく、なかなか寝付けないでしょう。それでも、体を完全に寝かせられるというのは、とても助かります。

 

✔️ 目的地に早く到着する

サンライズ瀬戸号の場合、終点の高松に午前7時半前に到着します。これは羽田発の朝一番の飛行機よりも早い時間帯となります。

また、岡山駅から新幹線に乗り換えれば、広島に7時半、博多に8時半に着きますので、これも飛行機より早い時刻になります。

四国の松山、高知方面には、坂出駅で在来線特急に乗り換えますが、乗り継ぎ割引が適用され、在来線特急料金が半額になるのでお得です。

サンライズ出雲号の場合は、米子が9時、松江が9時半ですので、朝一番の飛行機とあまり変わりません。

 

✔️ 旅情をかきたてる

東京駅を午後10時前に発車し、岡山、高松や出雲市といった遠来の地名が出てくる車内放送を聴くと、一気に旅情がかきたてられます。

深夜に差し掛かる時間とはいっても、首都圏の各駅で電車を待つ仕事帰りの方々が大勢います。個室寝台の中は、そうした都会の喧騒とは無縁の世界です。

サンライズ号は、横浜駅を過ぎると、熱海、沼津、富士と停車していきます。ホームにはほとんど人がいなくなり、静けさに包まれたターミナル駅の風情もまた格別です。

サンライズ瀬戸・出雲号だけでなく、過去にはブルートレインにも何度も乗車しました。「寝ながらにして移動でき、目的地に早く着く」というメリット以上に、夜汽車独特の旅情に酔えるのが、寝台特急の最大の醍醐味と言えるでしょうね😀

 

サンライズ瀬戸・出雲号に初めて乗る方のために、乗るときのポイントを解説いたします。

 

🌅 食料と飲み物は、乗車前に用意する

サンライズ瀬戸・出雲号には食堂車もなければ、車内販売もありません。飲み物は車内に自動販売機があるので、何とかなりますが、乗ってしまったら食べ物は手に入りません。

各駅の停車時間はわずかで、切り離しをする岡山駅でも数分程度、しかも早朝の到着なので買い物はできないと考えていた方がいいでしょう。

とくにサンライズ出雲号の場合は、乗車時間が長くなりますので、パンやおにぎり、お弁当などの朝食を用意することを強くお勧めします。

 

🌅 遅れも見越して、お菓子など買っておく

サンライズ瀬戸号は、坂出駅や高松駅の到着時間がちょうど朝食の時間帯にあたり、名物の讃岐うどんを食べたいと思っている方も多いでしょう。

ただ、長距離を走る列車ですので、様々な原因でダイヤの乱れが生じる可能性が、ほかの特急列車より高いと考えておかなければなりません。

私も過去、2時間遅れで高松に着いたという経験があります。そんなケースも頭に入れておき、軽く腹ごしらえができるお菓子などを買っておけば安心です。

 

🌅 耳栓があると眠れる

個室寝台でプライベート空間になっているとはいえ、走っている列車の中で熟睡を得るというのは、なかなか難しいことです。

連結器の「ガタガタ」という音のほか、他の個室寝台の乗客が個室から通路に出る時の音など、気になりだしたら眠れないものです。

耳栓をすれば完全に遮断できるわけではありませんが、ある程度の効果は期待できます。解放空間であるノビノビ座席の場合は、必携のアイテムと言えるでしょう。

 

🌅 着るものやアメニティに注意

サンライズ瀬戸・出雲号には浴衣が常備してありますので、寝るときには着替えて休めます。ただし、夏冬兼用のため薄手の生地になっていることを覚えておきましょう。

とくに冬場の乗車時は、空調が効いているとはいえ、うすら寒いことも予想されます。浴衣ではなく、室内着やパジャマに着替えた方が安心という方もいらっしゃいます。

シングルデラックス以外はアメニティの用意はありません。歯磨きセット、くし、タオルなどは持参しましょう。

ここにも注意

個室寝台の下段に乗車すると、駅のホームが目線の上に来ます。横浜駅では乗降客がたくさんホームにいますので、ロールカーテンを閉じておきましょう。
スカートの女性がいると、目のやり場に困り、白眼視される可能性もありますので😓

 

サンライズ瀬戸・出雲号は、定期運行では唯一の寝台特急になってしまいました。乗車するのなら今がチャンス。夜行ならではの旅情をかき立てるサンライズ瀬戸・出雲号へ、ぜひ乗ってみてください。

JRおでかけネットのサンライズ瀬戸・出雲号紹介ページ

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