旅道楽なコラムvol.26~コロナ禍の県外脱出・山梨行きの3年間

ひとり旅のエピソード、失敗談、感動秘話などを綴る旅道楽なコラム。今回は、「コロナ禍の県外脱出・山梨行きの3年間」のタイトルで、2021~23年の山梨県行きについて書きます。

ひとり旅はおろか、居住地から脱出できず

2020年に世界中をパンデミックに陥れた新型コロナウイルスも、23年5月にようやく日本でも感染症法の扱いが5類になり、コロナ禍以前を取り戻しつつあります。

振り返れば私自身、新型コロナで人生が大きく変わってしまいました。決して大袈裟な話ではありません。その一つが「道楽のひとり旅ができなくなったこと」でした。

20年2月に岐阜・愛知県へひとり旅をした直後からコロナ禍が深刻になり、居住している長野県諏訪地方から一歩も外に出られなくなってしまったのです。

明けて2021年。恒例の初詣をどうしようか悩みました。毎年飲み歩きとセットで出かけていますが、とても外飲みができる状況にはありません。

そこで、日帰りドライブでの初詣を企画しました。諏訪地方に隣接する山梨県北杜市にある身曽岐(みそぎ)神社を選び、10カ月ぶりに長野県脱出を目論んだのです。

県境にある道路看板で「ここから山梨県」という表示を見た時、何とも言えない感動に包まれました。山梨県がこんなに遠く感じるとは夢にも思いませんでした。

ところが新型コロナの猛威は続き、影響はさらに長引いていきます。結局、21年で山梨県を訪れたのはこの1回だけに終わってしまったのです。


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ついに昼飲みが復活

2022年は諸事情あって4月中旬まで諏訪地方を出ることができませんでした。ようやく4月下旬、再び山梨県行きのチャンスが巡ってきました。

この時は北杜市の東隣にある韮崎市を訪れ、武田八幡宮など史跡巡りドライブをし、「本格的に山梨県内を走ったなあ」という実感が湧いたものです。

その後も長野県内のドライブは数を重ねていき、22年秋には群馬県下仁田町へのドライブも実現しました。ただ、運転するので酒は飲めません。

そして2023年。世の中がwithコロナへと移行し始めていたのを見計らい、恒例の初詣に山梨県甲府市の武田神社を選び、併せて昼飲みも計画しました。

山梨県へはコロナ禍以降、3年連続の来訪となりますが、列車での長距離移動も、旅先での酒もおよそ3年ぶり。ドライブの時以上の高揚感がありました。

参拝を終え、飲食店に入ってジョッキの生ビールを手にした時の嬉しさ、ビールを喉元に流し込んだ時の爽快感、そして「プハー」の瞬間・・・今も忘れられません。

久々の昼飲みだったので、はしご酒は2軒だけにとどめておき、ほろ酔い気分で列車に揺られて帰ってきました。この心地よさがたまらないんですよねえ😆

新型コロナは終息しておらず、まだまだ油断はできませんが、2024年には是が非でも「ひとり旅」を復活させたいと意気込んでおります!

今回のキーワード「5類移行」

新型コロナは感染症法で2類相当とされ、国や自治体が強い権限を持って対策を講じてきましたが、5類になったことで感染予防は国民に委ねられることになりました。平たく言えば、季節性インフルエンザなどと同じ扱いになったわけです。
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について」

併せてこちらをご覧ください


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