あの町この味ひとり旅「モウカの星~海のレバ刺しと呼ばれる珍味」
ひとり旅で出会った郷土料理、ご当地グルメ、美味しい食材など、エピソードを交えてご紹介するあの町この味ひとり旅。今回のご案内は宮城県気仙沼市「モウカの星~海のレバ刺しと呼ばれる珍味」です。
訪れたのは宮城県気仙沼市。東日本大震災からの復興を果たしつつある三陸地方の南部にある都市で、三陸有数の漁港を持ち、水産業が盛んです。
水揚げされる魚介類の種類も豊富ですが、とりわけ目を引くのがサメ。中華料理の原料となるフカヒレは国内有数の産地で、ご当地グルメにもなっています。
この記事ではグルメコラムに加え、お勧め情報として「巨釜半造」をご紹介します。
※モウカの星は閲覧注意(人によってはグロいと感じるかもしれません)
宮城県気仙沼市でモウカの星
気仙沼市は私が初めてひとり旅に訪れた土地です。市内のホテルに宿泊したその夜、ホテルのレストランのメニューに「モウカの星」という聞いたことがない品があり、注文してみました。
店員さんに何か尋ねたら、「モウカザメの心臓」だとのこと。「そんなもの食べられるのか?」と半信半疑でしたが、日本酒の肴にはピッタリだったことが分かったのです。
当時、サメの心臓なんてどうやって手に入れるのだろうと思ったのですが、翌朝魚市場に行ったら謎が解けました。大量のサメが水揚げされていたのです。そういえば、気仙沼はフカヒレの産地として有名です。
その後、「モウカの星」に出会うことはありませんでしたが、東京アメ横の立ち飲み鮮魚店で25年ぶりの再会を果たし、やはり日本酒と合わせて美味しく珍味をいただきました。
赤色が鮮やかな見た目や食感から「海のレバ刺し」とも呼ばれているそうです。本家のレバ刺しが食べられなくなったので、以前よりも重宝されるようになったのでは🙁
気仙沼市のお勧め情報「巨釜半造」
ダイナミックな太平洋の海岸線が魅力の気仙沼市。
そのなかでも三陸屈指の名勝として知られるのが巨釜半造(おがまはんぞう)です。
唐桑半島の太平洋岸にある奇岩が連続する場所で、沖合から見るとお湯が湧きたつように見えることから巨釜と名付けられたそうです。
半造という地名は、水産資源が豊富な場所で海の商売が繁盛したことにちなみ、「はんじょう」がなまって、いつしか「はんぞう」と呼ばれるようになったといいます。
巨釜と半造は遊歩道で結ばれていますので、圧巻の景観を眺めながら散策するのがおススメです。起伏はありますが、頑張って歩いてみませんか?
※この記事は、ブログ「旅道楽マイケルオズのあの町この味ひとり旅」の掲載コラムを加筆修正して載せています。
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