ひとり旅で神社参り「吉田松陰編」2つの松陰神社を巡る~萩市と世田谷区でひとり旅
八百万の神(やおよろずのかみ)が御座す神社をお参りし、大願成就やパワースポットの恩恵にあやかりましょう!
ひとり旅が楽しめるお勧めの観光地やスポットをピンポイントでご紹介する「ピックアップ!ひとり旅」と「ひとり旅で神社参り」のコラボ企画~「吉田松陰編」と題し、山口県萩市と東京都世田谷区にある松陰神社2カ所をご案内します。
- ピンポイントアドバイス 萩編「椿東エリアを巡ろう」
- これがおススメ「松陰神社(萩市)」
- 寄り道スポット「萩焼体験をしてみよう」
- ピンポイントアドバイス 世田谷編「松陰神社通り商店街を歩く」
- これがおススメ「松陰神社(世田谷区)」
- 寄り道スポット「東急世田谷線に乗って散策を」
「ピンポイント」の意味については、こちらで解説
山口県萩市と東京都世田谷区にある松陰神社は、創建の経緯こそ異なりますが、幕末の思想的先駆者だった吉田松陰を顕彰するということで共通しています。
萩市の松陰神社には吉田松陰が若き長州藩士を教えた松下村塾があり、世田谷区の松陰神社には安政の大獄で命を落とした吉田松陰の墓があります。
距離がかなり離れていますので、両方一度に参拝するというのは難しいかもしれませんが、吉田松陰ファンならずとも、歴史愛好家ならぜひ訪れてみたいスポットです。
2つの松陰神社巡りは、サイトコンテンツの「ひとり旅で神社参り」と「旅先ピックアップ」の初めてのコラボ企画として制作しました。ちなみに私は、萩の松陰神社には2度、世田谷の松陰神社には1度参拝しています😊
⭐ ピンポイントアドバイス 萩編「椿東エリアを巡ろう」
松陰神社のある場所はJR山陰本線より東側の椿東エリアにあたり、緑の多い丘陵地の一帯には史跡や文化遺産が点在しています。
松陰神社内の松下村塾のほか、神社のすぐ近くには伊藤博文旧宅がありますし、萩市街地を見下ろす高台にある東光寺は、藩主毛利家代々の墓所が並んでいます。
吉田松陰と一番弟子だった金子重之輔の像は、萩を代表するシンボルの一つとして、多くの歴史ファンや観光客が訪れるスポットになっています。
⛩ これがおススメ「松陰神社(萩市)」
吉田松陰の出身地・山口県萩市の松陰神社には、松陰と弟子たちの学びの場「松下村塾」が改修されて残っており、萩観光のメインとして多くの観光客が訪れています。
御祭神は吉田松陰をはじめ、松下村塾で学んだ弟子ら53柱。創建は世田谷の神社の方が早いですが、こちらは明治40年に弟子の伊藤博文や野村靖らによって建立されました。本殿の横には塾生・門下生を祀る末社の松門神社があります。
松陰神社の境内には松下村塾のほか、松陰の遺墨などが展示されている宝物殿至誠館、松陰の生涯を蝋人形によって再現した松陰神社歴史館があります。幕末の長州藩に歴史ロマンを感じる方には、たまらない聖地と言えるでしょうね。
神社で気持ちよくお参りするために~知っておきたいマナー
・神社を訪れたら、鳥居の前で一礼しましょう
・手水舎で両手を清め、口をすすぎましょう
・帽子をかぶっている方は、参拝前に脱ぎましょう
・一部の神社を除き、「2礼2拍手1礼」が基本です
・神前へのおじぎは頭を深く下げましょう
・鳥居を出る時も一礼しましょう
寄り道スポット「萩焼体験をしてみよう」
萩市には「萩焼」という伝統文化が根付いています。その歴史は豊臣秀吉の朝鮮出兵があった400年以上前にさかのぼるそうです。
地元から産出される土を使った萩焼には、独特の柔らかい風合いがあり、茶の湯で使われる茶陶のほか、さまざまな器が作られています。
萩市内にある萩焼会館では、萩焼の工房見学やショップでの購入のほか、絵付けや手びねりといった陶芸体験もできます。食事処も用意しています。
このほかにも市内には多くの萩焼窯があり、体験を受け付けているところもあります。また、毎年「萩焼まつり」が催されていますので、興味のある方はチェックしてみてください。
こちらのエリアのお参りもいかが?
⭐ ピンポイントアドバイス 世田谷編「松陰神社通り商店街を歩く」
松陰神社への最寄り駅は東急世田谷線の松陰神社前駅。駅と交差する南北の道路が「松陰神社通り商店街」となっており、その最も北側に神社があります。
商店街は昭和の時代から続く昔ながらの雰囲気を保ち続けており、食料品や衣料、雑貨、飲食店など地域住民に密着したお店が並んでいます。
コロナ禍前までは「萩・世田谷 幕末維新祭り」を行っていましたが、それに代わる「秋まつり」が2023年に開催されるなど、時折イベントも企画されています。
⛩ これがおススメ「松陰神社(世田谷区)」
世田谷区の松陰神社は、東京の下町風情の中を走る東急世田谷線の松陰神社前駅から徒歩数分のところにあります。昭和の雰囲気を漂わせる商店街の中を歩いていくと、やや広々とした境内が現れ、都会の街なかとは思えない静けさを感じさせてくれます。
幕末の志士であり、教育者として知られる吉田松陰を祀っており、御祭神は松陰先生です。安政の大獄で若き命を散らした松陰は、出身の長州藩だけでなく、多くの偉人たちに影響を与えました。神社は毛利家の別邸跡に建てられています。
境内の一角には、松陰門下の教育の場である「松下村塾」があります。山口県萩市に本物の松下村塾があり、こちらは再現させた建物ですが、まるで本当にこの場所で松陰が教えたかのように、凛としたたたずまいをしています。
お祭りなどの神事の前に唱えられる「祓詞(はらいことば)」をご紹介します
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す
寄り道スポット「東急世田谷線に乗って散策を」
下高井戸と三軒茶屋を結ぶ東急世田谷線は、東京二十三区内を走っているのに、どこか地方ローカル線の雰囲気が漂う路線として親しまれています。
都電のような2両編成の電車が住宅地の間を縫うようにしてゆっくりと走り、10の駅を行ったり来たりしています。地域住民の大切な足であることは言うまでもありません。
沿線には、サイトでご紹介した松陰神社だけでなく、六所神社、世田谷八幡宮、豪徳寺、太子堂八幡神社といった神社仏閣がたくさんあります。
2019年に世田谷線は50周年を迎え、特設サイトも作られました。サイト内の散策マップを頼りに、沿線途中下車のひとり旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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※このガイドは、ブログ「旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り」に掲載した神社参りコラムを再編集したものです。
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