ひとり旅で神社参り「東京千代田区編」~東京大神宮、神田明神、靖国神社、日枝神社
八百万の神(やおよろずのかみ)が御座す神社をお参りし、大願成就やパワースポットの恩恵にあやかりましょう!
ひとり旅で神社参り~今回は「東京千代田区編」と題し、東京大神宮、神田明神、靖国神社、日枝神社の4カ所をご案内いたします。
※4社詣でのため、寄り道スポットのご紹介はありません
⛩ 東京大神宮(千代田区)
東京大神宮は、東京二十三区の真ん中にある飯田橋駅から徒歩5分のところにある神社で、「東京のお伊勢さま」として地域住民の信仰を集めています。住宅地の中にあるため、境内はコンパクトにまとまっていますが、立派な社殿を構えています。
明治天皇のご裁断を仰ぎ、伊勢神宮の遥拝所として創建されたという比較的新しい神社で、御祭神は伊勢神宮内宮の天照皇大神、外宮の豊受大神です。伊勢神宮の参拝が庶民の夢だった頃、お参りだけでもしたいという思いに寄り添っています。
良縁祈願の神様として若い男女の姿も目立ちますが、神宮では「心結び、縁結び、幸結び」と掲げており、様々な人々同士の絆をつなぐという意味合いが込められています。ぜひご参拝してみてはいかがでしょうか。
神社で気持ちよくお参りするために~知っておきたいマナー
・神社を訪れたら、鳥居の前で一礼しましょう
・手水舎で両手を清め、口をすすぎましょう
・帽子をかぶっている方は、参拝前に脱ぎましょう
・一部の神社を除き、「2礼2拍手1礼」が基本です
・神前へのおじぎは頭を深く下げましょう
・鳥居を出る時も一礼しましょう
⛩ 神田明神(千代田区)
江戸庶民の心のよりどころの一つであり、商売繁盛の祈願としても知られる神田明神は、御茶ノ水と秋葉原の中間に位置し、多くの初詣客でにぎわいます。2023年にはコロナ禍以来、久しぶりに「神田祭」が催されました。
御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)、すなわち「だいこくさま」です。また、三之宮に鎮座されているのが平将門公。平安時代に関東独立を目指した人物で、この地方では民衆の味方として厚く崇敬されてきました。
神田明神は、電脳都市・秋葉原に近いことから「IT守護安全御守」を授かれます。ITという先端技術を駆使する人々にとっても、昔からの「神頼み」「神様への誓い」は大事なことなんだなあと実感させられます。
お祭りなどの神事の前に唱えられる「祓詞(はらいことば)」をご紹介します
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す
⛩ 靖国神社(千代田区)
地下鉄の九段下駅から西へ歩いていくと、巨大な鳥居が参拝者を出迎えてくれます。靖国神社は、東京都内というよりも、全国的にも知名度の高い神社の一つで、明治時代に招魂社として創建されたのが始まりだそうです。
他の多くの神社とは異なり、幕末の志士たちをはじめ、戊辰戦争から太平洋戦争までの戦没者らを御祭神として崇敬しています。東京裁判で戦犯となった人も合祀されていることから、歴史認識の問題として提起されることもたびたびあります。
境内にある遊就館は、幕末から戦後までの様々な歴史を物語る膨大な資料が展示されています。戦争で命を落とした英霊の方々が残した「遺書」も並び、そこに書かれている最期の言葉は、どれも見る人の胸を打つものばかりです。
靖国神社は春や秋の例大祭になると、総理大臣の奉納や国会議員の参拝がニュースになりますが、マスコミがことさらに取り上げる理由が、分かるような分からないような・・・😏
⛩ 日枝神社(千代田区)
東京都千代田区の永田町といえば、国会議事堂や首相官邸がある日本の政治の中心地というイメージがありますが、日枝神社はその一角にある高台に鎮座しています。地域住民には「山王さん」の愛称で親しまれています。
御祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)です。江戸城の礎をつくった太田道灌が祀ったのが始まりとされ、江戸時代には江戸城の鎮守として歴代将軍をはじめ、徳川家の人々や江戸庶民の厚い信仰を受けてきました。
皇居が移された明治以降は「皇城の鎮」として歴代天皇も参拝されています。物々しい雰囲気がある首相官邸の近くにありながら、ひとたび境内に入ると、周囲の景色を見渡しつつ落ち着いた気持ちで参拝できます。
今回ご紹介しなかった東京都内の神社も掲載しています。併せてご覧ください
※このガイドは、ブログ「旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り」に掲載した神社参りコラムを再編集したものです。
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