関門海峡を渡って往復しよう~山口県下関市、福岡県北九州市でひとり旅
ピンポイントでひとり旅が楽しめるお勧めの観光地やスポットを「ピックアップ!ひとり旅」と銘打ってご紹介いたします。
今回は山口県下関市と福岡県北九州市。
テーマは「関門海峡を渡って往復しよう」です。
- 関門海峡の渡り方 6択
- 海はやっぱり船で渡ろう
- 関門海峡は歩いて渡れる?
- 昔懐かしいバナナの叩き売り
「ピンポイント」の意味については、こちらで解説
本州と九州の間には関門海峡があります。初めて来られた方は、下関市から海峡越しの眺めを見て「こんなに近いのか」と驚くかもしれません。
下関市、北九州市門司区のいずれも有名な観光地ですが、今回は「関門海峡を渡る」ことだけにポイントを置いて、ひとり旅を楽しんでみましょう。
下関市と門司区の関門海峡観光推進協議会事務局が、ポータルサイト「関門海峡Navi」を開設しています。ひとり旅の際は、ぜひ参考にしてください。
歴史好きの私にとっては、関門海峡というと、第一に源平合戦で平家が滅んだ壇ノ浦の戦い、第二に幕末に長州藩が欧米列強と戦った下関戦争を思い浮かべます。この海峡が歴史の舞台だったことも頭に入れておきたいですね🤔
※今回のピンポイントは、ひとり旅のスタートを本州側(下関市)からにさせていただきました。
⭐ ピンポイントアドバイス「関門海峡の渡り方 6択」
海上保安庁のサイトによると、関門海峡の最も狭いところは約650メートルしかありません。河口付近の大きな川を渡るような感覚とも言えます。
関門海峡の渡り方は6つあり、大分類すると「船」「鉄道」「車」そして「徒歩!」となるのです。船と徒歩については、次項の「これがおススメ」で詳しく紹介します。
「鉄道」は2通りあり、一つは在来線で下関駅から門司駅まで、もう一つは山陽新幹線で新下関駅から小倉駅まで、それぞれの区間にトンネルがあります。
「車」も2通りあり、一つは関門国道トンネルで海の下を通るルート、もう一つは高速道路の関門橋を渡るルートです。
✔️ これがおススメ「海はやっぱり船で渡ろう」
大海原の景観を一番近くで楽しめるのが船です。関門海峡には、関門汽船の関門連絡船が運航しており、便数も20分に1本とかなり多いです。
下関側の乗り場は唐戸市場がある唐戸港で、出向すると東側には関門橋の大アーチ、西側には決闘で知られる巌流島が眺められます。
右、左とキョロキョロしているうちに、約5分で門司港に到着します。桟橋は、観光地のど真ん中にあり、そのまま門司港レトロの街並み散策ができます。
✔️ これがおススメ「関門海峡は歩いて渡れる?」
関門海峡を徒歩で渡る・・・といっても、海の上を歩くわけではありません。関門国道トンネルの下部に「人道トンネル」が通っているのです。
下関側の出入り口は壇之浦古戦場のある御裳川(みもすそがわ)で、エレベーターでトンネルに出入りし、約1・4キロの距離を歩きます。
一番の見どころは、山口県と福岡県の県境。ラインが引かれており、記念撮影スポットになっています。思わず「ぴょ~ん」と言ってしまうかもしれません😝
門司側の出入り口は門司区の突端となる和布刈(めかり)で、エレベーターで昇降します。人道トンネルの徒歩通行は無料なので、一番リーズナブルかもしれません。
関門人道トンネルのご案内サイト
下関観光ガイドブックのページ
北九州市観光情報サイトのページ
🉐 マニアックな情報「昔懐かしいバナナの叩き売り」
昭和の時代に、お祭りの縁日で黒山の人だかりができる場所といえば、バナナの叩き売りを思い浮かべる年配の方も多いでしょう。
門司港は、知る人ぞ知る「バナナの叩き売り発祥の地」なのです。台湾から水揚げされたバナナで、市場に出せない品をその場で売りさばいたのが始まりだそうです。
バナナの叩き売りは、関門ノスタルジック海峡の構成要素として「日本遺産」に認定されているほど。土、日には叩き売りの実演も行われているようです。
バナナの叩き売りの歴史や実演日程については、北九州市門司区のホームページ内にある、門司港発祥「バナナの叩き売り」のページをご覧ください。
昭和世代の私には、とても懐かしいバナナの叩き売り。売り手と、買い手であるお客との「阿吽の呼吸が粋だったなあ」ということと、バナナは高根の花だったことが思い起こされます🍌
関門海峡の渡り方をご紹介しました。鉄道や車であっという間に海峡を渡ってしまうよりも船や徒歩ならば、きっと思い出に残る関門海峡のひとり旅ができるでしょう。ぜひプランに組み入れてみてください。