ひとり旅で神社参り「茨城県編」~鹿島神宮、水戸東照宮、回天神社
八百万の神(やおよろずのかみ)が御座す神社をお参りし、大願成就やパワースポットの恩恵にあやかりましょう!
ひとり旅で神社参り~今回は「茨城県編」と題し、鹿島神宮、水戸東照宮、回天神社の3カ所と、寄り道スポット「偕楽園」をご案内いたします。
⛩ 鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)
鹿島神宮は、JR鹿島線で利根川を渡って間もなく最寄駅の鹿島神宮駅があり、そこから上り坂を歩いて約5分のところです。閑静な住宅街が広がる中で、森に囲まれた厳かな神域が現れ、参拝客を出迎えてくれます。
御祭神は武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)で、日本建国・武道の神様です。大国主命と国譲りの交渉を行い、建御名方神(諏訪大社御祭神)を屈服させました。
そうした神話もあり、古くから戦いの守り神として信仰され、徳川幕府や水戸徳川家からは厚い崇拝を受けていました。戦国時代に「剣聖」と言われた剣の達人・塚原卜伝も鹿島神宮にゆかりのある人物として知られています。
神社で気持ちよくお参りするために~知っておきたいマナー
・神社を訪れたら、鳥居の前で一礼しましょう
・手水舎で両手を清め、口をすすぎましょう
・帽子をかぶっている方は、参拝前に脱ぎましょう
・一部の神社を除き、「2礼2拍手1礼」が基本です
・神前へのおじぎは頭を深く下げましょう
・鳥居を出る時も一礼しましょう
⛩ 水戸東照宮(茨城県水戸市)
茨城県の県都である水戸市。その水戸駅から歩いて3分のところにあるのが水戸東照宮です。境内には石段を登っていかなければなりませんが、高台にあるというよりも水戸駅周辺の方が低い土地のような感じです。
東照宮という名のとおり、御祭神は徳川家康公。神社を創建したのは家康公の子で初代水戸藩主の徳川頼房公です。神君・家康公の遺徳を重んじるとともに、水戸藩は幕末の斉昭公に代表されるように「尊王」つまり天皇家を崇敬する家柄でもあります。
本殿の前には立派な屋根があるので、雨が降っていても濡れずに参拝ができます。神社の近くには宮下銀座と呼ばれる商店・飲食店街があり、そぞろ歩きも楽しそうですね。
お祭りなどの神事の前に唱えられる「祓詞(はらいことば)」をご紹介します
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す
⛩ 回天神社(茨城県水戸市)
水戸といえば、偕楽園の梅、納豆、水戸黄門様を思い浮かべる方が多いと思います。どちらかというと、明るいイメージの印象がありますが、幕末期に尊王攘夷思想の中心となり、内部抗争が絶えなかった水戸藩の暗黒史も忘れてはなりません。
その幕末に、安政の大獄や水戸天狗党の戦いなどで亡くなった人たちの鎮魂のために創建されたのが回天神社で、御祭神はそうした志士ら1785人の御霊です。志士たちの魂が宿っている場所らしく、どこか荘厳な雰囲気に包まれています。
境内には、水戸天狗党が一橋慶喜を頼って上京する途中、敦賀に留め置かれて軟禁されたニシン蔵が移築されています。水戸藩の幕末の歴史を学びたい、知りたいという方は、ぜひとも参拝に訪れてほしい神社です。
和田嶺合戦の慰霊祭に回天神社の役員さんが訪れ、新聞社の取材でお世話になったことがありました。当時の代表の方と神社で再開を果たし、由緒などいろいろとお話を聞かせていただいたことが思い出に残っています🤔
寄り道スポット「偕楽園」
水戸には、日本三名園の一つ「偕楽園」があります。ちなみに残る二つは、金沢の「兼六園」と岡山の「後楽園」であることをご存じですか?
偕楽園は幕末の水戸藩主・徳川斉昭が造園しました。自分や一族が楽しむ庭園ではなく、水戸の領民なら誰でも楽しめる場所にしたところに、斉昭の人柄がうかがえます。
偕楽園の一番の見どころは園内に咲き誇る梅の花で、早春の季節はかぐわしき花の香りに包まれます。JR常磐線には臨時駅も開設され、アクセスも便利です。
もちろん春だけでなく、広大な敷地を誇っていますので、四季折々いつでも散策が楽しめます。神社お参りの際には、ぜひともお立ち寄りください。
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※このガイドは、ブログ「旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り」に掲載した神社参りコラムを再編集したものです。
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