あの町この味ひとり旅「カメノテ~見た目からは想像できない絶品」
ひとり旅で出会った郷土料理、ご当地グルメ、美味しい食材など、エピソードを交えてご紹介するあの町この味ひとり旅。今回のご案内は愛媛県宇和島市「カメノテ~見た目からは想像できない絶品」です。
訪れたのは愛媛県宇和島市。愛媛県の西部にあって、宇和海のリアス式海岸と四国山地に囲まれた都市で、伊達氏の城下町としても知られています。
豊富な海の幸に加え、ミカンなどの柑橘類、じゃこ天など加工品といった特産品に恵まれた土地で、私が目にしたのは得体の知れない珍味だったのです。
この記事ではグルメコラムに加え、お勧め情報として「宇和島城」をご紹介します。
愛媛県宇和島市でカメノテ
カメノテ(亀の手)をご存知でしょうか。海の磯辺などにへばり付いている甲殻類で、日本全国どこでも見られます。見た目がグロテスクなので、食べられるとは思っていない人も多いでしょう。
宇和島地方では、カメノテをそのまま食べたり、みそ汁に入れて出汁を取ったりという食文化があります。元々は漁師さんのおやつ代わりだったそうで、珍味中の珍味と言えます。
宇和島市を旅行した時、居酒屋でカメノテ(当地では「せい」と呼ぶそうです)を恐る恐るいただきました。柔らかい部分を剥くと、強烈な潮の香りがする汁が出て、白い身が姿を現します。
その味たるや、貝でもなくカニでもなく、独特の風味がありました。そして、日本酒にピッタリと合うのです。店の親父さんが「食べだすと止まらないよ」と話した通りになりました🤤
他の地域よりも食べられているとはいえ、カメノテを出せる酒場は限られており、入念に事前調査をしたうえで、絶対確実な居酒屋を探しましたよ💕
酒場の様子はこちらでご紹介!
宇和島市のお勧め情報「宇和島城」
宇和島藩伊達家10万石の居城だった宇和島城。
市街地に近い城山という丘陵地に往時の天守閣がそびえ立っています。
築城したのは城づくりの名人と言われた戦国大名の藤堂高虎。当時はリアス式海岸の入り江が深く入り込んでおり、地形を生かした縄張りだったそうです。
城山はJR宇和島駅から近いので、訪れやすい場所ではありますが、天守閣までの石段登りは結構ハード。ゆっくりと1段1段踏みしめて登りましょう。
苦労してたどり着いた天守閣は、寛文12年(1672)完成当時そのままの姿を見せてくれます。
現存12天守の一つとして国の重要文化財に指定されていますよ。
※この記事は、ブログ「旅道楽マイケルオズのあの町この味ひとり旅」の掲載コラムを加筆修正して載せています。
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