あの町この味ひとり旅「いしる貝焼き~魚醤独特の風味が合うか合わないか」

ひとり旅で出会った郷土料理、ご当地グルメ、美味しい食材など、エピソードを交えてご紹介するあの町この味ひとり旅。今回のご案内は石川県珠洲市「いしる貝焼き~魚醤独特の風味が合うか合わないか」です。

訪れたのは石川県珠洲市。能登半島に先端にあるまちで、半島の厳しい自然環境が生み出したダイナミックな景観が旅情を引き立てます。

日本海に囲まれた半島なので、海の幸に恵まれているのは当然ですが、海の恵みをより美味しくいただく工夫であり、生活の知恵が「いしる」なんですね。

2025年が能登地方の皆さんにとって良い年になりますよう、エールの気持ちを込めて掲載させていただきました


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珠洲市でいしる貝焼き

能登半島で味わったお昼の定食(右奥がいしる貝焼き)

石川県の奥能登地方には、日本三大魚醤の一つとされるいしるがあります。大豆から作る一般的な醤油とは違い、魚介類を原材料にした海沿いの地方ならではの調味料です。

いしるの原材料となるのはイワシやイカなどで、内臓を漬けこんだ汁を熟成させる魚醤。奥能登へ旅行に行った時の昼食に、ホタテ貝を鍋仕立てにした「貝焼き」の定食をいただきました。

醤油とは違い、魚醤には独特の風味があります。 あまりいい言い方ではありませんが、魚臭さを感じるのです。これが苦手な人は美味しくないでしょうが、好きな人にはたまらないそうです。

厳しい自然環境の中で、与えられた素材を上手に活用した先日の知恵が詰まっている「いしる」。野菜との相性もピッタリで、能登地方では郷土料理の調味料として親しまれています。

クラシルのいしる紹介ページ

いしる独特の風味ですが、私は全く気にならず、美味しくいただけました。いしるはお取り寄せもできますので、興味のある方はぜひどうぞ😋

 

能登地方には輪島塗をはじめ、さまざまな伝統文化があります。
そのうちの一つで、郷土芸能して親しまれているのが御陣乗(ごじんじょ)太鼓です。

御陣乗太鼓は、輪島市の名舟町という小さな漁村に伝わり、400年以上の歴史があるそうです。今でも地区の方々が保存会を作って、伝統を守り継いでいます。

演者は夜叉や爺面、幽霊などの面をかぶり、真ん中に置かれた一つの太鼓を交代で激しく打ち鳴らし、その周りで打ち手以外の人たちが煽っていきます。

戦国時代に屈強と言われた上杉謙信の軍勢に対し、陣太鼓を打ち鳴らして夜襲をかけたという逸話のとおり、鬼気迫るような演奏に圧倒されます。

御陣乗太鼓保存会公式サイト

※この記事は、ブログ「旅道楽マイケルオズのあの町この味ひとり旅」の掲載コラムを加筆修正して載せています。

併せてご覧ください


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