あの町この味ひとり旅「具雑煮~お正月でなくても食べたい郷土料理」

ひとり旅で出会った郷土料理、ご当地グルメ、美味しい食材など、エピソードを交えてご紹介するあの町この味ひとり旅。今回のご案内は長崎県島原市「具雑煮~お正月でなくても食べたい郷土料理」です。

訪れたのは長崎県島原市。島原半島の真ん中にある都市で、東には島原湾を通して九州・熊本を望み、西には活火山の雲仙岳がある山紫水明の地です。

市内のあちこちに湧水が湧き出ているのも島原市の特徴。美味しい水と豊かな自然に恵まれているからこそ、美味しいものが豊富にあるんですよね。


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島原市で「具雑煮」

お正月に欠かせない雑煮は、地方によって様々な料理の仕方や材料を用いていますし、各家庭によっても違いがあります。
長崎県島原地方にも、特徴ある雑煮があるのをご存知でしょうか?

それが具雑煮です。一見すると鍋料理のような感じですが、具材の上に丸い餅が乗っているのが特徴的。具材は、野菜、肉、魚介類とかなり豊富で、やっぱり鍋料理みたいです😋

具雑煮は、江戸時代初期のキリシタンや農民による反乱「島原の乱」に由来します。籠城する農民たちが蓄えていた餅と山海の材料を、一緒に煮込んで食べていたのが始まりだそうです。

農林水産省も子供の食育のサイトで紹介しているほど、栄養バランスの取れた料理で、この一品だけで完全食になります。ボリュームある見た目よりもヘルシーで、地元に愛されているのがよく分かりますね。

島原市ホームページの具雑煮紹介ページ

島原市ではほかにも、フグ料理を示す「ガンバ料理」や、ワタリガニ(有明ガニ)の「ガネ」の料理など美味しいものがたくさんありますよ😉

 

お勧め情報「がまだすドーム」

雲仙普賢岳

平成に入って間もなく、雲仙普賢岳の火砕流による大災害が起きました。
その教訓を今に伝えている施設ががまだすドームです。

がまだすドーム(雲仙岳災害記念館)は、日本で初めての体験型火山ミュージアムとして開設され、災害だけでなく、雲仙岳の魅力も伝えています。

常設展示で目を引くのが「火砕流の道」。ガラス張りの地下を光が走る様子で火砕流を再現していますが、そのスピードの速さには驚かされます。

1キロ少々離れた南島原市深江では、火山灰が土石流となって流れ下った跡を土石流被災家屋保存公園として公開しています。併せてお立ち寄りください。

がまだすドーム公式サイト

※この記事は、ブログ「旅道楽マイケルオズのあの町この味ひとり旅」の掲載コラムを加筆修正して載せています。

併せてご覧ください


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