旅道楽なコラムvol.20~サンライズ瀬戸号初乗車でアクシデント!
ひとり旅のエピソード、失敗談、感動秘話などを綴る旅道楽なコラム。今回は、「サンライズ瀬戸号初乗車でアクシデント!」のタイトルで、1998年11月のサンライズ瀬戸号初乗車の思い出を書きます。
初乗車はシングルデラックス
サンライズ瀬戸号がデビューしたのは1998年7月でした。ブルートレイン「瀬戸号」に代わる、電車タイプの寝台特急のお目見えだったのです。
四国方面にひとり旅をする際には名古屋駅を経由しますが、サンライズ瀬戸号は名古屋駅を通過するため、始発の東京駅からの乗車となります。
当時、人気の寝台特急でしたので、念のため旅行代理店を通して切符を予約しました。無事に確保できた切符は、なんと「シングルデラックス」だったのです。
個室寝台メインのサンライズ瀬戸号にあって、一番グレードの高い個室がシングルデラックス。初乗車には、この上ないセッティングとなりました。
サンライズ瀬戸号は定刻通りに東京駅を出発。広いシングルデラックスのルーム内で、缶ビールを傾けながら、夜汽車の雰囲気を味わっていました。
東海道本線の横浜、熱海、三島、富士、静岡に停車するのをうつらうつらしながら眺め、やがて眠りに落ち、気が付いたらどこかへ停車していたのです。
窓の外を見ても、駅に停まっている様子には見えません。その場所に随分長く停車していたようですが、気にもとめず、いつの間にか再び眠っていました。
遅延・・・だけどラッキーだったかも
朝方、目を覚まし「今どのあたりを走っているのだろう」と車窓を眺めたら、「京都」という駅名板が見えて驚きました。少なくとも2時間は遅れていたのです。
京都を出発すると車内放送が入り、貨物事故の影響で遅れが発生したため、本来は停車しない新大阪駅に臨時停車をするとの案内でした。
大幅に遅れてしまい、岡山から先へ向かう乗客のため、新幹線への振り替えができるようにとの配慮だったのです。もっとも、終点の高松駅まで乗る私には関係ありません。
新大阪を出て、神戸を過ぎると、車窓に明石海峡大橋が見えてきました。本来なら早朝の暗い時間帯に通過する場所なので、思わぬロケーションとなったわけです。
列車が遅延はしたものの、それだけシングルデラックスに乗車する時間が長くなるということ。これで駅弁でもあればベストですが、残念ながら車内販売はありません。
岡山駅からは瀬戸大橋線で、4年ぶりに瀬戸大橋を渡ります。本当なら「サンライズ号」の名のごとく、瀬戸内海の日の出を眺めながらだったわけです。
結局、3時間半遅れで高松駅に到着。真っ先に「特急料金の払い戻し手続き」のため、窓口に並びました。特急料金が浮いた分、夜の一杯に回すとしますか😆
2023年のお盆は東海道・山陽新幹線がストップし、多くの方が散々な目に遭いました。列車が長時間止まってしまう事態は滅多に起こらず、この時を含めても、数えるほどしか経験がありません😶
JR各社は、特急や急行が到着時刻よりも2時間以上遅れた場合、特急・急行料金を全額払い戻しします。ただし、乗客自らが窓口で手続きをする必要があります。
詳しくはJR各社のサイトをご覧ください
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