ひとり旅で神社参り「北陸福井編」~気比神宮、福井神社、若狭彦神社、金崎宮
八百万の神(やおよろずのかみ)が御座す神社をお参りし、大願成就やパワースポットの恩恵にあやかりましょう!
ひとり旅で神社参り~今回は「北陸福井編」と題し、気比神宮、福井神社、若狭彦神社、金崎宮の4カ所をご案内いたします。
※4社詣でのため、寄り道スポットのご紹介はありません
⛩ 気比神宮(福井県敦賀市)
地元で「けいさん」と呼ばれ親しまれている気比神宮は、敦賀駅から徒歩15分ほどの敦賀市街地の中にあります。神社正面には真っ赤な大鳥居がそびえ立ち、参拝者をお出迎え。日本三大鳥居の一つに数えられているそうです。
御祭神は、伊奢沙別命(いざさわけのみこと)という食物をつかさどる神様が主祭神で、このほかに仲哀天皇、神功皇后、応神天皇、日本武尊らが祀られています。北陸道総鎮守越前一之宮として、古くから多くの信仰を集めている神社です。
ふだんは多くの参拝者が訪れる気比神宮ですが、真冬の雪が降りしきる頃は参拝者の姿がほとんどなく、静かで厳かな雰囲気に包まれていました。境内には、神宿るとされる「長命水」もあり、パワースポットになっています。
神社で気持ちよくお参りするために~知っておきたいマナー
・神社を訪れたら、鳥居の前で一礼しましょう
・手水舎で両手を清め、口をすすぎましょう
・帽子をかぶっている方は、参拝前に脱ぎましょう
・一部の神社を除き、「2礼2拍手1礼」が基本です
・神前へのおじぎは頭を深く下げましょう
・鳥居を出る時も一礼しましょう
⛩ 福井神社(福井県福井市)
福井市がある越前国は江戸時代に徳川家康の子・結城秀康が入府して以来、紆余曲折はあったものの、代々松平家が福井城を拠点に統治してきました。城址には福井県庁が建てられていますが、その一角に福井神社が鎮座しています。
福井神社の御祭神は、越前藩最後の藩主だった松平春嶽公です。開明的な藩主だった春嶽公は、積極的に幕政改革に取り組みましたが、徳川幕府を倒幕する流れを止めることはできませんでした。
明治政府は、国家のために特別に功労があった人を祀る神社を「別格官幣社」に定めており、春嶽公を御祭神とする福井神社は、制度廃止前の最後の別格官幣社です。県庁にご用の方や福井城址を見学される際は、ぜひ参拝にお立ち寄りください。
お祭りなどの神事の前に唱えられる「祓詞(はらいことば)」をご紹介します
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す
⛩ 若狭彦神社(福井県小浜市)
若狭湾に面した小浜市は海の幸に恵まれ、昔から京都と若狭湾を結ぶ鯖街道の拠点として栄えてきました。若狭彦神社は、神社やお寺が点在する東小浜エリアにあり、若狭国一宮として地域住民の信仰を集めてきました。
若狭彦神社は上社と下社に分かれており、下社の方は若狭姫神社の名があります。若狭彦神社(上社)の御祭神は彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)で、海彦山彦伝説の山幸彦として知られています。
若狭姫神社の御祭神は山幸彦の妻である豊玉姫命(とよたまひめみこと)で、浦島太郎伝説に登場する乙姫様のモデルになった神様。
両社は1・5キロほど離れていますが、そろってお参りしていただくことをお勧めします。
首都圏の方にとっては、北陸新幹線の敦賀駅までの延伸によって、敦賀だけでなく小浜市や若狭湾沿岸の観光地へのアクセスが楽になります。長野県民も同様ですよ🤗
⛩ 金崎宮(福井県敦賀市)
金崎宮は、若狭湾に突き出した金ケ崎城跡の入り口にあります。戦国時代に織田信長が挟み撃ちに遭い、羽柴秀吉らがしんがりを務めて脱出したという「金ケ崎の退き口」で知られています。
信長以前にも、南北朝時代には新田義貞が足利尊氏と激突した地であり、新田軍の旗頭だった後醍醐天皇の皇子の悲劇も語り継がれています。金崎宮では、尊良親王と恒良親王を御祭神として祀っています。
境内には約400本のソメイヨシノが植えられ、春になると桜の名所としてにぎわいます。桜の小枝を男女が交換し、お互いの気持ちを伝えあう「花換え」にちなんだまつりも行われていますので、ぜひ訪れてみてください。
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※このガイドは、ブログ「旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り」に掲載した神社参りコラムを再編集したものです。
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