ひとり旅で神社参り「三重県伊勢市編」~伊勢神宮内宮、外宮、猿田彦神社
カテゴリー「ひとり旅で神社参り」で、新しいコラム(旅ガイド)を始めます。
八百万の神(やおよろずのかみ)が御座す神社をお参りし、大願成就やパワースポットの恩恵にあやかりましょう!
ひとり旅で神社参り~第1回は「三重県伊勢市編」と題し、伊勢神宮内宮、伊勢神宮外宮、猿田彦神社の3カ所と、寄り道スポット「おかげ横丁」をご案内いたします。
⛩ 伊勢神宮内宮(三重県伊勢市)
江戸時代の庶民が「一生に一度はお伊勢参りをしたい」とあこがれ、いつも多くの善男善女でにぎわっていたのが伊勢神宮です。内陸部にあるのが内宮で、一般的に「お伊勢参り」といえば、最終目的地は内宮となります。
鳥居をくぐって間もなく、清流の五十鈴川が見えてきます。神社にはお清めの手水舎がありますが、内宮は五十鈴川の水でお清めができるのです。御手洗場と呼ばれ、徳川綱吉の母・桂昌院が寄進した石畳が敷かれています。
内宮の御祭神は天照大神(あまてらすおおみかみ)で、皇室の御先祖とされています。境内でも、林の中にある正宮に近づくにつれて凛とした雰囲気になり、厳かな気持ちでお参りをします。
伊勢神宮は2013年に遷宮の年を迎えました。20年に一度、正宮(皇大神宮)を建て替えて、神様をお移しするという儀式が行われます。遷宮の年は例年にも増して多くの参拝者が訪れました。
神社で気持ちよくお参りするために~知っておきたいマナー
・神社を訪れたら、鳥居の前で一礼しましょう
・手水舎で両手を清め、口をすすぎましょう
・帽子をかぶっている方は、参拝前に脱ぎましょう
・一部の神社を除き、「2礼2拍手1礼」が基本です
・神前へのおじぎは頭を深く下げましょう
・鳥居を出る時も一礼しましょう
⛩ 伊勢神宮外宮(三重県伊勢市)
伊勢神宮内宮と合わせて参拝されることが多い伊勢神宮外宮。JRや近鉄の伊勢市駅から徒歩5分のところにあり、JRを利用する場合は外宮から内宮へと向かう方も多いと思います。これが正式ルートだそうです。
内宮の御祭神は天照大御神ですが、そのお食事をつかさどる神様を迎えたのが外宮の御祭神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)でした。人にとって最も大切な「食」の神様であり、衣食住や産業振興の守護神とされています。
内宮、外宮ともに20年に1度、社殿を建て替える式年遷宮の儀式があります。2013年が遷宮の年にあたり、例年以上の多くの参拝者が訪れていました。
お祭りなどの神事の前に唱えられる「祓詞(はらいことば)」をご紹介します
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す
⛩ 猿田彦神社(三重県伊勢市)
伊勢市で参拝と言えば、もちろん伊勢神宮なのですが、外宮から内宮へ向かう途中にある猿田彦神社も外せません。なぜなら、猿田彦神社は「みちひらきの大神」として、昔からたくさんの人々の信仰を集めているからです。
御祭神は猿田彦大神(さるたひこおおかみ)。古事記や日本書紀の天孫降臨の章のなかで、瓊瓊杵尊の一行をお迎えし、道案内をした神として知られています。その後、天宇受売命(あめのうずめのみこと)と共に伊勢の地を治めたそうです。
天宇受売命は、天岩戸伝説でもお馴染みの芸能を司る神で、猿田彦神社の境内に佐瑠女神社として祀られています。お二人の神様にあやかって「縁結び」を祈願する人も多いそうで、古代ロマンにひたりながらお参りするのも一興かもしれません。
江戸時代の「お伊勢参り」は旅行のルーツとされています。参拝は最も大事なのですが、美味しいものを食べたり、お土産を買ったりというお楽しみの部分も、かなりのウエイトを占めていただろうと思います😉
寄り道スポット「おかげ横丁」
伊勢神宮内宮に参拝した後のお楽しみと言えば、参道である「おはらい町通り」のぶらり歩きでしょう。
そのなかでも、土産物や飲食店などが一堂に集まった「おかげ横丁」は、お伊勢さん参りのテーマパークとも言えるようなエリアです。
いろいろなお店に立ち寄って、食べ歩きをしたり、お土産選びをしたりもいいでしょうし、店を眺めて歩くだけでも楽しくなってきます。
横丁内にある「おかげ座」(有料施設)では、御祭神の天照大神をはじめ、神様や神話の世界について学ぶことができますので、ぜひ立ち寄ってみてください。
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伊勢市観光協会公式サイト
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※このガイドは、ブログ「旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り」に掲載した神社参りコラムを再編集したものです。
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