ひとり旅で神社参り「九州内陸編」~高千穂神社、天岩戸神社、青井阿蘇神社
八百万の神(やおよろずのかみ)が御座す神社をお参りし、大願成就やパワースポットの恩恵にあやかりましょう!
ひとり旅で神社参り~今回は「九州内陸編」と題し、高千穂神社、天岩戸神社、青井阿蘇神社の3カ所と、寄り道スポット「くま川鉄道」をご案内いたします。
⛩ 高千穂神社(宮崎県高千穂町)
高千穂町は神話のふるさとと言われ、神話に登場する場所とされる史跡が点在し、多くの観光客が歴史ロマンを堪能しています。高千穂神社は、景勝地として名高い高千穂峡の近くにあります。
御祭神は高千穂皇神(たかちほすめがみ)として総称される瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、木花開耶姫命(このはなさくやひめ)など複数の神です。また、神武天皇の兄神が荒ぶる鬼を退治したという話も伝わっています。
境内には、源頼朝の家臣が植えたという夫婦杉があり、神前で結婚式を挙げた新郎新婦が杉の周りを3回回ると、縁結び、家内安全、子孫繁栄の願いがかなうそうです。神話の里での結婚式は、一生の思い出になるでしょうね。
神社で気持ちよくお参りするために~知っておきたいマナー
・神社を訪れたら、鳥居の前で一礼しましょう
・手水舎で両手を清め、口をすすぎましょう
・帽子をかぶっている方は、参拝前に脱ぎましょう
・一部の神社を除き、「2礼2拍手1礼」が基本です
・神前へのおじぎは頭を深く下げましょう
・鳥居を出る時も一礼しましょう
⛩ 天岩戸神社(宮崎県高千穂町)
九州の内陸部にある高千穂町は、町内の数多くの場所が古事記などの神話の舞台として登場します。天岩戸神社もその一つ。天照大神がお隠れになった洞窟(天岩戸)があり、善後策を八百万の神が相談したとされる河原もあります。
御祭神は天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)と思兼神(おもいかねのかみ)で、お隠れになった大神にお出まししてもらおうと、知恵を絞ったのが思兼神とされ、後に天孫降臨神話のニニギノミコトの知恵袋にもなった神です。
神社は岩戸川の渓流沿いに静かに鎮座しており、神話由来の場所らしい荘厳な雰囲気が漂ってきます。近くにはかつて、日本一高いと言われていた高千穂鉄道の鉄橋があり、今もアトラクションとして鉄橋からの光景が楽しめます。
お祭りなどの神事の前に唱えられる「祓詞(はらいことば)」をご紹介します
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す
⛩ 青井阿蘇神社(熊本県人吉市)
九州の内陸部にあり、九州の小京都と言われる人吉市。まちの中心を球磨川が流れるロケーションに加え、相良氏の城下町としての歴史、さらには温泉の恵みや球磨焼酎も楽しめます。青井阿蘇神社は人吉駅の近くにあります。
阿蘇神社から約1200年前に分霊し、創建されたのが青井阿蘇神社で、御祭神は神武天皇の孫である健磐龍命(たけいわたつのみこと)と、妃の阿蘇津媛命(あそつひめのみこと)、子供の國造速甕玉命(くにのみやつこはやみかたまのみこと)の三柱です。
本殿、廊、幣殿、拝殿、楼門の建造物五棟は、桃山時代の意匠を取り入れて江戸時代初期に造営され、国宝に指定されています。人吉市は令和2年7月の水害で大きな被害を受けましたが、復興の道を進むまちの鎮守様として人々を見守り続けています。
今回紹介した3神社は、古事記や日本書紀の「天孫降臨」神話ともゆかりが深く、それだけで歴史ロマンを感じさせてくれますね😊
寄り道スポット「くま川鉄道」
熊本県の人吉温泉と湯前を結ぶ第三セクター鉄道「くま川鉄道」は、旧国鉄時代には湯前線と呼ばれ、球磨川沿いを走るのどかなローカル線です。
令和2年の豪雨災害で鉄橋が流されるなど全面運休に追い込まれましたが、全線開通に向けて復旧工事を進めているところです。
バス代替輸送となっている区間では、「レールサイクルくまチャリ」という線路仕様のマウンテンバイクで走るアトラクションを用意しています。
沿線には、全国で唯一無二の駅「おかどめ幸福」があり、駅内のカフェでくつろいだり、名前の由来となった岡留熊野座神社を参拝されたりするのも楽しいですよ。
こちらのエリアのお参りもいかが?
※このガイドは、ブログ「旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り」に掲載した神社参りコラムを再編集したものです。
※併せて、こちらのコラムもお読みください