旅道楽なコラムvol.22~後輩訪ねて初めての四国入り
ひとり旅のエピソード、失敗談、感動秘話などを綴る旅道楽なコラム。今回は、「後輩訪ねて初めての四国入り」のタイトルで、1994年11月の四国旅行の思い出を書きます。
初めての四国入り
初めて訪れる旅先というのは、行く前から心がウキウキするものです。ひとり旅100回超えの今は、初来訪のウキウキ感はだいぶ薄れてきましたが・・・
ひとり旅を始める前までは四国に行ったことがありませんでした。瀬戸大橋線の開業により、陸路でつながった四国に渡ってみたいとの思いを持っていました。
もう一つ、四国を訪れたかった理由があります。学生時代のサークルの後輩が香川県に在住しており、久々に会ってみたいと思っていたのです。
仕事の都合が付き、連休を取るチャンスが巡って来たので、早速プランニングをしました。むろん、後輩へのアポを取ったことは言うまでもありません。
この時の日程は3泊4日1夜行で、ムーンライト高知という夜行快速列車で四国入りし、初日は足摺岬、2日目は中村市に泊まるスケジュールを組みました。
そして3日目に香川県入りし、その日の夜、後輩と待ち合わせをする段取りとなっています。卒業後、一度だけ会っていますが、それ以来の再会となります。
カメラを潮だまりに落としてしまうというアクシデントこそありましたが、旅程は順調に消化していき、待ち合わせ場所である坂出駅に向かいます。
下戸の男が選んだ酒場
坂出駅の改札口で後輩が待っていました。「ごぶさたしています」と挨拶を交わした顔は、学生時代そのままで全く変わっていません。
彼は律義な性格で「本当は明日、ご案内したいんですけど、用事があって申し訳ありません」と何度も頭を下げていました。そんなこと、気にしていないよ😉
この夜、案内してもらった丸亀市の活魚料理「一徳」は、店内にいけすを持つ料理屋。なかなかいい店を知っているなあ、と感心しました。
それと言うのも、学生時代の彼は酒が一滴も飲めず、「ジュース君」とあだ名が付けられていたほどの下戸。酒場とは無縁の生活だと思い込んでいたわけです。
社会人になって付き合いもあるようで、「少しは飲めるようになりました」と少量の酒をチビチビ飲む後輩。が育成時代を経て、ようやく彼と一献傾けることができましたね。
しばらくして、奥さんが2人のお子さんを連れてやって来ました。家族を持って、しっかりと地元に根付いて暮らす後輩の姿を垣間見た気がします。
奥さんに車で送ってもらい、後輩の行きつけだというスナックで二次会。10年分のよもやま話にたっぷりと花を咲かせたのでした。
ひとり旅の旅先は一人酒がほとんどですが、こうして旧知の友と飲む酒もまた格別。あれから間もなく30年・・・また会って酒を酌み交わしたいなあ🙂
京都・大阪と高知を結んでいた夜行快速列車で、関西圏から高知へ直行する貴重な列車でした。瀬戸大橋を渡るのは未明の時間帯で、夜景を眺めながらの四国入りとなったことを覚えています。
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