あの町この味ひとり旅「冷やしらーめん~夏は冷たいのが美味い」
ひとり旅で出会った郷土料理、ご当地グルメ、美味しい食材など、エピソードを交えてご紹介するあの町この味ひとり旅。今回のご案内は山形県山形市「冷やしらーめん~夏は冷たいのが美味い」です。
訪れたのは山形県山形市。内陸部にある県庁所在地で、戦国時代に勇名をとどろかせた最上家の城下町として栄えたことでも知られています。
さて、夏には熱々のラーメンよりも冷たいざるそばやそうめんが食べたくなりがち。ところが山形市には夏だからこそ美味しい麺類があるのをご存じでしょうか?
この記事ではグルメコラムに加え、お勧め情報として「山寺」をご紹介します。
山形市で冷やしらーめん

山形市には暑い夏にピッタリの美味しいラーメンがあります。その名も「冷やしらーめん」。冷やし中華ではありません。見た目はまさしくラーメンそのもの。
今や山形市の名物ラーメンとなった「冷やしらーめん」ですが、もともとは戦後に市内の栄屋本店がお客さんからの声をヒントに作り上げたそうです。
たっぷりのスープに麺が隠れ、そのうえにチャーシュー、メンマなど定番の具が乗っています。ただ、ひとつだけ違うのは、スープに氷が浮いていることだけ。
私が食べた冷やしラーメンは醤油ベースのスープがピリ辛でさっぱり味。決して、熱々ラーメンのスープを冷ましたというものではなく、れっきとした冷やしラーメン用にスープを仕込んでいるようでした。

冷たいラーメンというのは、なんとなくミスマッチ風ですが、ぜひとも食べてみる価値があります。もちろん夏以外の季節でも美味しいことは言うまでもありません😋
お勧め情報「山寺」

山形市にあり、通称「山寺」として知られる宝珠山立石寺。
松尾芭蕉の「閑(しずけ)さや岩にしみ入る蝉の声」の句で知られる名刹です。
山形駅から仙山線で4駅というアクセスにもかかわらず、周囲は自然に囲まれ、大勢の参拝者がいなければ、まさに芭蕉が詠んだ「閑さ」が感じられるでしょう。
立石寺の参拝は登山口から始まります。 石段が続いている参道を登っていくと、岩の上に建つ開山堂があり、そこからの絶景は参拝者の心を癒してくれます。
山寺周辺には手打ちそばや山寺まんじゅう、ずんだもち、玉コンニャクなどが味わえる店も点在しています。参拝帰りにぜひ寄ってみてください。
※この記事は、ブログ「旅道楽マイケルオズのあの町この味ひとり旅」の掲載コラムを加筆修正して載せています。
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