あの町この味ひとり旅「北海シマエビ~漁期限定で食べられる貴重な食材」
ひとり旅で出会った郷土料理、ご当地グルメ、美味しい食材など、エピソードを交えてご紹介するあの町この味ひとり旅。今回のご案内は北海道別海町「北海シマエビ~漁期限定で食べられる貴重な食材」です。
訪れたのは北海道別海町。オホーツク海に面した風光明媚な別海町ですが、海を眺めてみると、外海とは違う波穏やかな湾(尾岱沼)が広がっていることに気づきます。
オホーツク海に細長く、曲がりくねって伸びている野付半島が独特の地形を作り出しているのです。地図で半島を見ると、何だかエビの姿に見えてくるでしょ?
この記事ではグルメコラムに加え、お勧め情報として「トドワラ」をご紹介します。
北海道別海町で北海シマエビ
北海道の汽水湖などに生息している北海シマエビは、外殻に縞模様が入っているのが特徴で、道内でも希少な食材だといいます。それは、漁期が非常に限定されているからです。
北海シマエビの漁期は6~7月と10月の2週間程度だけで、この時期にサロマ湖や尾岱沼で見かける打瀬船は、シマエビ漁で出港しており、季節の風物詩にもなっています。
北海道で何度か北海シマエビを味わいましたが、印象に残っているのが6月に尾岱沼の民宿で食べた「踊り食い」です。獲ったばかりの新鮮なうちだけしか食べられないので、ラッキーでした。
時々、器から飛び跳ねる北海シマエビの殻を剥いて、そのまま味わうという野趣あふれる食べ方で、身がプリプリと締まっていて美味しかったです。貴重な体験をさせていただきました。
漁期が限られている貴重な北海シマエビですが、ボイルしたものであれば、オホーツク海沿岸の飲食店で季節を問わず食べられるかもしれませんよ🙂
北海道別海町のお勧め情報「トドワラ」
野付半島にある、地の果てを思わせる光景「トドワラ」。
そう遠くないうちに、姿を消してしまう可能性のある観光名所です。
トドワラは、海水に浸食されたトドマツ林が立ち枯れしてしまった場所で、荒涼とした寂しさに包まれた風景は、他では見ることができません。
長年風雪にさらされてきたため、立ち枯れは次々に倒れているそうです。半島にはトドワラだけでなく、ミズナラが立ち枯れた「ナラワラ」もあります。
野付半島ネイチャーセンターから散策道を歩いて見学できるほか、半島を巡る観光船を利用する手もあります。
いずれにしろ、トドワラ観光をするなら今ですよ、今!
※この記事は、ブログ「旅道楽マイケルオズのあの町この味ひとり旅」の掲載コラムを加筆修正して載せています。
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