ひとり旅で神社参り「北海道編」~北海道神宮、函館護國神社、義経神社
八百万の神(やおよろずのかみ)が御座す神社をお参りし、大願成就やパワースポットの恩恵にあやかりましょう!
ひとり旅で神社参り~今回は「北海道編」と題し、北海道神宮、函館護國神社、義経神社の3カ所と、寄り道スポット「小幌駅」をご案内いたします。
⛩ 北海道神宮(札幌市中央区)
北海道神宮のある丸山公園の近くには、1972年の札幌冬季オリンピックで、日本のジャンプ陣が金、銀、銅を独占した大倉山ジャンプ台があります。大倉山の華やかな施設とは対照的に、神宮境内は静けさと荘厳さに包まれています。
明治の北海道開拓に合わせて創建され、御祭神に開拓三神(大国魂神・大那牟遅神・少彦名神)を祀り、昭和39年に明治天皇が増祀されたことで、格式が高い神宮の名を拝するようになりました。
冬から春への季節の移り変わりは本州よりもゆっくりで、3月下旬でも境内は寒風が吹く冬の装いのまま。例年だと、ゴールデンウイークが桜の見ごろとなり、本州よりも遅い春を楽しむ人たちでにぎわいます。
神社で気持ちよくお参りするために~知っておきたいマナー
・神社を訪れたら、鳥居の前で一礼しましょう
・手水舎で両手を清め、口をすすぎましょう
・帽子をかぶっている方は、参拝前に脱ぎましょう
・一部の神社を除き、「2礼2拍手1礼」が基本です
・神前へのおじぎは頭を深く下げましょう
・鳥居を出る時も一礼しましょう
⛩ 函館護國神社(函館市)
洋館や教会が並ぶ函館市の元町は、坂のある観光スポットとして人気があります。函館護國神社は、函館山ロープウェイ駅の近くにあり、くぐった鳥居を振り返ると函館のまちと函館湾が一望できるロケーションが楽しめます。
神社が創建されたのは約150年前。新政府軍と旧幕府軍が最後の戦いを繰り広げた函館戦争終結後に、招魂社として建立されました。御祭神は函館戦争に始まり、太平洋戦争までの戦没者らで、13000柱余の御霊を祀っているそうです。
神社境内の一角に整然と並べられた墓所がありますが、これが新政府軍戦没者の墓です。同じ函館山のふもとには、旧幕府軍の戦没者を慰霊する「碧血碑」があります。勝者・敗者にかかわらず、どちらの御霊にも手を合わせたいものですね。
お祭りなどの神事の前に唱えられる「祓詞(はらいことば)」をご紹介します
掛けまくも畏き 伊邪那岐の大神
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に
禊ぎ祓へ給ひし時に 生り坐せる祓へ戸の大神たち
諸々の禍事・罪・穢あらむをば
祓へ給ひ清め給へと 白すことを聞こし召せと
恐み恐みも白す
⛩ 義経神社(平取町)
2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、悲運の生涯を閉じた源義経が描かれましたが、実は義経は生き延びたという伝説が各地にあります。その一つが平取で、この地にやって来た義経がアイヌ人と交流をしたというものです。
義経神社創建は江戸時代で、幕府役人だった近藤重蔵が義経の御神像をアイヌのリーダーに贈り、アイヌの人々によって守られてきたのが起源といいます。現地では義経伝説が長く伝聞されてきたのでしょう。御祭神はもちろん源義経公です。
小ぢんまりした神社だと思われがちですが、意外と境内は広々としています。さらに義経だけでなく、母の常盤御前や愛妾の静御前の碑まであり、義経伝説の深い信仰ぶりをうかがわせてくれます。
平取町から日高地方を海沿いに南下すると、判官館という巨岩があります。義経の九郎判官が名前の由来で、落ちのびてきた義経が館を築いた場所という伝説の地です🙂
判官館森林公園の案内サイト(新冠町ホームページ)
寄り道スポット「小幌駅」
室蘭本線の長万部駅と東室蘭駅の間にある無人駅「小幌」は、駅の両側に山が迫り、トンネルとトンネルの間のわずかな空間にホームがあります。
室蘭本線は特急列車が走り、貨物列車の本数も多い北海道屈指の大動脈で、小幌駅はもともと列車交換をする信号所として開設されたそうです。
駅を降りても人家はおろか、道路すらないという閉鎖空間で、日常的に利用している人は皆無という状況。いつしか、日本を代表する秘境駅と呼ばれるようになりました。
廃止対象となってもおかしくない駅ですが、豊浦町が小幌駅を維持管理することで存続されています。立ち寄るには大変かもしれませんが、訪れてみる価値はありそうですね。
※このガイドは、ブログ「旅人マイケルオズのニッポンひとり旅語り」に掲載した神社参りコラムを再編集したものです。
※併せて、こちらのコラムもお読みください